「sins of KALEIDO 塔巡りし因果の魔女」をクリアしました。
「sins of KALEIDO 塔巡りし因果の魔女」
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- Nintendo Switch™(ダウンロード専用ソフト)
- 心を鑑賞する恋愛ダークファンタジーADV
以下、ネタバレあり↓(文字をクリック)
プレイしていて印象的だったのが、ルート構成。
一般的な乙女ゲームのように好きなキャラクターから自由に攻略できるのではなく、攻略順がある程度決まっていました。
最初に選べるのはティルケットかカノアのどちらか。
その後は最初に選ばなかったほうを攻略し、続いてヒース、ユージーン、そして最後にオルセムという流れ。
プレイしていて思ったのですが、この構成は「レッドベルの慟哭」のようでしたね。
一本の大きな物語につながっていて、最後まで進めることでようやく全貌が見えてくるタイプ。
私は最初にカノアルートを選びました。
カノアは風を操る能力を持っていますが、その力を使う代償として、自分の記憶を少しずつ失ってしまいます。
大切な記憶が失われていくという設定はかなり重く、どういう展開になっていくんだろうってずっと思ってましたね。
性格はどちらかというと素直じゃないタイプ。
主人公に対しても最初は距離を置いていて、なかなか本心を見せませんでした。
でも、一緒に過ごす時間が増えるにつれて、少しずつ心を開いていくんですよね。
その変化がとても丁寧に描かれていて、「最初はツンツンしていた子が、こんな表情を見せてくれるようになるなんて」と思わず嬉しくなりました。
あと、カノアくんじゃなくて、カノアさんでした(笑)
ヴィクセンの中では最強クラスの実力者。さすがカノアさんです。
主人公との他愛ない言い合いも微笑ましくて、二人の距離が縮まっていく様子を見ているだけでニヤニヤしました。
そして個人的に一番好きだったのが、カノアが小さくなってしまうイベント。
指切りをするシーンが、可愛すぎでは?
主人公も、可愛い可愛いとずっと言っているんですが、その気持ちが本当によく分かります。
もう一人の最初の攻略対象、ティルケット。
プレイ前はそこまで警戒していなかったんですが……
いわゆるヤンデレ気質(ストーカーの素質もある)なんですが、その片鱗がかなり早い段階から現れます。
主人公に対する執着もかなり強く、自分の能力をほぼGPS代わりに使って居場所を把握しているような場面もあって、なかなかに怖い子でしたね。
ただ、それだけ主人公を大切に思っているということでもあるんですよね。
でもティルケットは、自己犠牲が当たり前になってしまっているような危うさがあって。
自分が傷つくことを何とも思っていないというか、「誰かのために」が生きる意味になってしまっているところがありましたね。
だからこそ、彼のルートは恋愛だけではなく、心の傷や生き方にも踏み込んだ内容になっていて、とても印象深かったです。
まだまだ語りたいことは山ほどありますが、この作品はジャンルがダークファンタジーということもあり、全体を通してどこか仄暗い雰囲気が漂っています。
序盤は比較的穏やかに見えるものの、不穏な空気というか、違和感が少しずつ積み重なっていく演出が本当に良かったです。
「テン魔女」のような死に戻り系で、それぞれのルートで誰かが報われない結末を迎え、最後までシナリオを進めることで、それまで積み重ねられてきた伏線が一気につながります。
そしてオルセムルートをクリアすると、それぞれのキャラクターのハッピーエンドも解放されます。
みんなが幸せになれる結末を見届けられたときは、本当に感慨深かったです。

