猫が好きです。
猫を題材にした漫画もいろいろ読んでいるんですが、今回読んだマンガ「ひび猫にっき」は、
特にイラストの雰囲気がよかったです。
猫の絵がめちゃくちゃ可愛い!
柔らかなタッチで描かれた猫たちの姿は、見ているだけで癒やされました。
そして何より、猫と暮らす「何でもないいつもの日常」が描かれているところが好き。
特別な事件が起こるわけでもなく、猫と過ごすいつもの毎日。
けれど、その何でもない日々の中に、猫と暮らしている人なら思わず頷いてしまうようなエピソードがぎゅっと詰まってました。
私も猫を飼っているので、何度も共感してしまいました。
猫の気まぐれ具合って、本当にどこのご家庭も同じなんですねぇ。
猫のいる日常は面白い
猫って不思議な生き物ですよね。
こちらが構ってほしい時には知らん顔をしているくせに、何か作業を始めると途端に近寄ってきたり。
気持ちよさそうに寝ていたかと思えば、突然起き上がって暴れ出したり(笑)
常に自分のペースで生きている。でも、そこがいい!
本作では、そんな猫たちの自由気ままな日常が、愛情たっぷりに描かれています。
飼い主さんにとっては、きっと毎日繰り返されているような、ごく普通の出来事なんでしょう。
ただそのごく普通の日常がとても大切で、かけがえのないものなんですよね。わかる。
猫の行動一つひとつが可愛くて、思わず笑ってしまったりしんみりしたり…。
特に好きなのが、猫の放流。ドッと放出される猫が躍動感あって面白い。
猫と暮らしていると、こちらがどれだけ世話を焼いても、最終的には猫様のお気持ち次第なんですよね。
あ、違う。こっちが世話をさせて頂いている、の間違いでしたね(笑)
飼い主は猫様の下僕ですから。
柔らかい絵柄で表現される猫の表情が豊か
猫って実際に飼っていると分かるんですが、顔に出るんですよね。
不満そうな顔。
眠たそうな顔。
何かを要求している顔。
何も考えていなさそうな顔…。
そんな猫たちの表情が、実に生き生きと描かれています。
個人的には、顔をもみくちゃに揉まれているコマが大好きです。
顔がすごいことになっているのに、何であんなに可愛いんでしょうね。
むしろ、もみくちゃにされている時にしか見られない表情まで愛おしい。
ずっと眺めていられます。
それから、イラスト全体の色使いも好きなんですよ。
影の部分などに暖色が使われていて、画面全体から温もりが伝わってくるような印象を受けます。
丸みのある身体のフォルムも、柔らかなタッチで表現されてて何度も読み返してしまう。
そんな優しい絵柄です。
猫の可愛さを表現するのって、簡単そうに見えて難しいと思うんですよ。
写真をそのまま写すだけでは伝わらない、猫独特の柔らかさや愛嬌があるじゃないですか。
本作は、そのあたりの表現が本当に素敵。
作者さんの猫に対する愛情が、絵の隅々から伝わってくる気がします。
本作には、実際の猫様の写真も掲載されているんですが、これがまた可愛いんですよ。
イラストで見ていた猫が、写真の中にもいる!
しかも、絵とそっくり!
もちろん実物もめちゃくちゃ可愛いんですが、写真を見ると、改めてイラストの再現度に驚かされます。
実物の特徴をしっかり捉えつつ、可愛らしくデフォルメされているんですよね。
すごいなぁ。
猫の写真を見ながら描くにしても、その子らしさを残したまま、漫画として表情豊かに描けるのは本当にすごいと思います。
猫の顔や体つきって、よく見ると一匹一匹違うんですよ。
目の形も、耳の大きさも、顔の丸みも。
そういう違いをちゃんと表現しながら、柔らかな絵柄に落とし込んでいるところが好きです。
実物の写真とイラストを見比べるのも、楽しみの一つになっています。
猫のあるあるエピソード
そして、思わず笑ってしまったのが、猫にイスを取られるエピソード。
分かる。ものすごく分かる。
ちょっと席を立っただけなのに、戻ってくると猫様が当然のような顔をして座っているんですよね。
いや、そこ私の席なんですけど…?
……なんて言ったところで、もちろん退いてくれるわけもなく。
むしろ、「なんだお前」とでも言いたげな顔でくつろいでいらっしゃる。
そんな姿を見ていると、こちらも無理に退かせる気にはなれないんですよ。
結局、人間のほうが別の場所に座ることになる。
ベッドでもよくありますね。真ん中にドンと寝てるものだから、飼い主は猫を避けて端っこで寝るハメに…。
でも、猫様が気持ちよさそうにしているなら、まあいいか……。
そう思ってしまうあたり、完全に猫の下僕ですね。
きっと猫を飼っている方なら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
家の中で一番偉いのは誰なのか。
そんなもの、最初から決まっているんですよ。
もちろん猫様です。
猫の後頭部って、何であんなに可愛いんですかね?
猫の後頭部は好きですか?
私は大好きです。
猫ってどこから見ても可愛いんですけど、特に後頭部のフォルムがたまらないんですよね。
あの丸み。ちょこんと生えた二つの耳。
首から背中へと続く、なだらかな曲線。
なんであんなに可愛い形をしてるんだ……!
猫が自分に背中を向けて座っていると、ついつい後頭部を眺めてしまいます。
何を考えているのか分からないけれど、それもまた可愛い。
耳がぴくぴく動いたり、こちらの気配に気づいて少しだけ振り返ったり。
ああ、可愛い。
猫の後頭部って、本当に愛おしい。
別に何か特別なことをしているわけではないんですよ。
ただ、そこに座っているだけ。
それなのに、ずっと眺めていられる。
猫を飼っていると、こういう何でもない瞬間に幸せを感じることが多い気がします。
寝顔も可愛いし、肉球も可愛いし、丸まっている姿も可愛い。
もはや存在そのものが可愛い。
……猫ってすごい生き物ですねぇ。
前作の先住猫のお話が切ない
私は前作の『じじ猫くらし』から読んでいるんですが、今作でも先住猫のエピソードがちらちらと出てくるんですよね。
これが、また……泣けるんですよ。
普段は猫たちの可愛らしい姿や面白い行動に笑いながら読んでいるんですが、
先住猫のお話になると、どうしてもしんみりしてしまいます。
猫と一緒に過ごした思い出って、いつまでも残るものなんでしょうね。
一緒に暮らしていた時の、何気ない出来事。
いつもいた場所。
お気に入りだったもの。
その子ならではの仕草や表情。
きっと、どれほど時間が経っても、ふとした瞬間に思い出すのだろうなと思います。
今、目の前にいる猫たちとの日常も、いつかは大切な思い出になってしまう。
そう考えると、何でもない日々が急に愛おしく感じられます。
私も猫を飼っているので、どうしても自分の家の猫と重ねてしまうんですよね。
できることなら、いつまでも一緒にいたい。
毎日元気にご飯を食べて、好きな場所で寝て、気が向いた時に甘えてきて。
そんな日々が、できるだけ長く続いてほしい。
うちの猫様も、どうか長生きしてくれ……。
普段はわがまま放題でもいいんです。
イスを占領されてもいい。
作業を邪魔されてもいい。
多少振り回されたって構わない。
元気で、毎日をのんびり過ごしてくれるなら、それだけで十分。
何でもない毎日こそ、猫と暮らす幸せ
「ひび猫にっき」を読んでいると、改めて猫との暮らしっていいなぁと思います。
もちろん、猫を飼うのは楽しいことばかりではありません。
お世話も必要ですし、思い通りにならないことだってたくさんあります。
それでも、そんな苦労を忘れてしまうくらい、猫との日常には幸せが詰まっているんですよね。
イスを取られたり。
気まぐれに振り回されたり。
妙な格好で寝ているのを見つけて笑ったり。
ただ後頭部を眺めて、可愛いなぁと思ったり。
一つひとつは、本当に些細な出来事です。
でも、それが積み重なって、かけがえのない思い出になっていく。
本作は、そんな猫との何でもない日常の温かさを、優しいタッチで描いてくれる作品だと思います。
猫を飼っている人なら共感できる場面がたくさんありますし、猫好きな人なら眺めているだけでも癒やされるはず。
笑って、癒やされて、たまにしんみりして。
読んだあとには、自分の家の猫をいつも以上に可愛がりたくなりました。
ということで、今日も我が家の猫様を愛でたいと思います。
さっそく後頭部を眺めに行こうかな。